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黒塗りの家「秋田の黒い家」

一家心中した霊が棲む忌まわしき屋敷

豊かな自然が広がる静かな田園地帯に、かつて秋田県屈指と言われた心霊スポットがあったのをご存知だろうか。今でも秋田県心霊スポットランキングで上位に名を連ねるのが「黒塗りの家」である。「黒い家」「黒屋敷」「皆殺しの家」など俗称も多数存在する。

 

場所は北秋田市(旧鷹巣町)の坊沢胡桃館。この町は鷹巣町立鷹巣中学校(現・北秋田市立鷹巣中学校)の運動場の建設中に須恵器や土師器鉢など、古墳時代の遺物が出土した胡桃館遺跡(くるみだていせき)があることで全国的にも有名である。

さて、この「黒塗りの家」ではかつて忌まわしい事件が起こり、それがきっかけでその後数十年の時を経て廃墟と化すのだが、廃墟となった屋敷では様々な怪現象が起こると言われている。

まずは「黒塗りの家」で起こった事件についてご紹介しよう。

無理心中事件

今から80年前、坊沢胡桃館(ぼうさわくるみだて)がまだ坊沢村であった昭和初期の頃。

この屋敷に住んでいたひとりの家人が発狂して家族全員を毒殺し、自らは首を吊ってこの世を去るというショッキングな事件が起こった。

残された家には時々新しい住人が入居してくるのだが、なぜかいずれの家族もすぐに退去してしまう。そしていつの日か住む者はいなくなり、やがて廃屋となった屋敷だけが残されたのである。

元よりいわくつきの物件だ。その後の入居者に「何か」があったとしても想像に難くはない。

 

やがて都市計画道路を通すため廃屋の取り壊しが決定し工事が始まるのだが、工事中に関係者に謎の事故が相次ぎ、結局その家を回避する形で道路が通されたと言われている。

地元民の話では取り壊しの作業中に何の前触れもなく作業員に向かって脚立が倒れ、さらにその上にクレーン車が転倒、その作業員は下敷きになり死亡。事故後は警察により立ち入り禁止になったそうな。

その後、ひっそりと残された「その家」は、いわくつきの内容と不気味な様相から、いつしか心霊スポットと呼ばれるようになったのである。

 

黒く塗られた不気味な屋敷

ではなぜこの家が「黒塗りの家」と呼ばれているのであろうか。

それは屋根どころか外壁や軒下さえも、家全体がコールタールのようなもので真っ黒に黒塗りされているからである。ここで一つの疑問が生じるが、なぜ家全体を黒く塗る必要があったのか。

 

ここからは想像だが、一家を皆殺しにした家人が精神に異常をきたしており、黒という色に執着した結果、目に見える家のすべてを黒く塗りつぶしたのだろうか。

 

はたまた家人もその家に棲まう「何か」を恐れており、精神的に追い込まれて家を黒く塗らざるを得なかったのか…。事件の背景と黒く塗られた家の様相を眺めていると想像が膨らむ。

また、もっともリアリティのある説としては、地元の不良が屋敷内でタバコを吸いボヤが起き、その火が原因で黒くなったという説もあるが、いずれにせよ真相はわかっていない。

廃墟になってからの数十年の間に自殺志願者が何人か首吊り自殺したという噂もあり、付近の住民は気味悪がっていたそうだ。

ではこの「黒塗りの家」にまつわる地元民の中では有名な話をひとつご紹介しよう。

 

無人の家から流れる生活排水

これは今から30年ほど前、当時まだ小学生だった私の先輩から聞いた話です。

鷹巣中学校の近くを通る県道196号線沿いに、鬱蒼と生い茂る木々に囲まれるように古い屋敷がありました。その家は長い間人が住んでおらず、何でも昭和初期の頃、家人の一人が気が狂って一家全員を毒で皆殺しにして、自身も首を吊って死ぬという無理心中事件が起こったと噂されていました。

そんな噂があった上に、家全体が不気味な黒塗りだったこともあり、地元民は近づくことはなかったそうです。でもこの話を聞かせてくれた先輩は好奇心に負けてしまい、ある日その黒塗りの家の探索に行ったそうです。

 

小学生だったこともあり、さすがに夜は怖かったみたいでお昼の時間に探索に行ったそうです。

先輩の話では、草木をかき分けながら庭に侵入すると、周りには木々が生い茂っているにも関わらず、庭の内側はなぜか妙に明るくて、まるで時間が止まってしまったような不思議な感覚に陥ったそうです。

 

数十年の間、廃墟だったはずなのになぜか庭がよく手入れをされていて、庭の真ん中には真っ赤なグミの実がなった木が生えていました。先輩は無性にそのグミの実を食べたいという衝動に駆られましたが、なぜか食べたくても体が動かせず結局食べれなかったそうです。

 

何とか動いて家まで近づくと、だれも住んでいないはずの黒塗りの家から白い生活排水が流れ出ていました。それを見た先輩は、一家心中した家族の噂話を思い出し、怖くなって夢中で走って逃げました。何とか敷地の外に出られましたが、どこをどうやって脱出できたのかは覚えてなかったそうです。

黒塗りの家で起こる怪奇現象

黒塗りの家では「黒塗りの家を撮影すると一家心中した家族が写り込む」「廃墟なのに排水路から水が流れてくる」「家の中に入るとラップ音が聞こえる」「家を見ていると誰かの視線を感じる」など、数々の心霊現象が報告されている。

実際に家の中を探索した者の中には、金縛りにあって動けなくなったという話もある。

こういった廃墟は不法侵入にあたる可能性もあるので遊び半分では行かない方が無難であろう。

 

なお、今現在は「黒塗りの家」は取り壊され、見学することはできないようだ。

もし当時の「黒塗りの家」の雰囲気を味わいたい方は、画質はよくないが取り壊される前の貴重な探索動画が残されていたので下記に載せておこう。

 

北秋田市(旧鷹巣町)黒塗りの家 心霊探索動画

地図

名称:黒塗りの家
住所:秋田県北秋田市坊沢胡桃館45

コメント

  1. 匿名 より:

    〜だそう!〜と言われている!〜という話だ!
    何がおもろいんこの記事笑

  2. 匿名 より:

    普通に取り壊されてるじゃねぇか(笑)何が呪いだよ

  3. 匿名 より:

    別名 呪怨の家です
    南無阿弥陀仏

  4. 匿名 より:

    コールタールを塗るのは、別に変な事では無いですよ。
    私の子供の頃は、町の家はほとんどコールタールが塗ってあって、
    どの家も真っ黒でした。
    木を腐らせない為と、虫に食われないようにする為に塗ります。
    実際、私の住む古い木造住宅も、門のコールタールが剥げてきたら、
    あっという間に腐って虫が湧きましたよ。
    木造の家を黒く塗るのは、精神異常とは関係が無いです。

  5. 枝豆 より:

    めちゃめちゃ怖い

  6. 猛者プレイヤー より:

    行ってみたい。けど夜は怖杉田玄白。

  7. 36 より:

    盗まれたスマホをここに捨てられたよw
    最近心霊スポットだと気づいた。サイテーw

  8. ああああ より:

    なんやこれ

  9. ただの通りすがりさん より:

    こわすぎる