花魁淵

遊女55人虐殺の地

山梨県にある『花魁淵』は日本最恐心霊スポットの一つとして知られています。

この場所で起きた数々の霊体験を語る前に、何故この場所が花魁淵と呼ばれているのかを説明していきましょう。

時は戦国時代。

武田勝頼亡き後、武田軍の隠し財宝であった黒山金山は閉鎖されることになりました。

その際、鉱山の労働者を相手にしていた遊女55人から金山の情報が洩れることを恐れた武田軍は、口封じのため遊女を皆殺しにしようと考えたのです。

今までの労働をねぎらうという名目で酒宴を開いた武田軍は、川の上の崖に藤蔓(藤のつる)で吊った橋に遊女ら55人を集めて舞わせると、遊女もろとも橋を繋ぐ蔓を切り、滝つぼに沈め殺害しました。

それでも生きのびて川の下流にある村へ流れ着いた者もいましたが、村には『遊女を助けるべからず』というお触れが出ていたため、村人に助けられることもかなわず、そのまま息を引き取りました。

その後、気の毒に思った村人たちが遺体を葬り、供養するためおいらん堂が建てられました。

※花魁淵の滝壺

何もわからないまま唐突に滝つぼに叩きつけられた遊女たちが何を考え、何を思って死んでいったのか…考えると胸が痛くなりますね。

この場所は今現在、厳重に閉鎖され立ち入り禁止となっていますが、それでもこの場所を訪れようとする人は絶えず、その度に霊現象が目撃されています。

ここからはその霊現象について語っていきたいと思います。

※花魁淵にかかる橋

恐怖体験その①

霊感が強い友人と二人で花魁淵に肝試しに行ったときのことです。

※花魁淵の供養塔だがむごいことに落書きがされている

花魁淵には供養塔が建てられているのですが、本来花魁が殺されたとする場所は、少し離れたところにある藤尾橋が実際の殺害現場と言われてるんですね。

なので藤尾橋に向かって歩くことにしました。

風がふと止まったような気がした途端、「パチパチ」と耳元から音がするんです。

なんだろう、と思ったら何故か足が止まってしまいました。

動いちゃいけない、なぜかそう思い動けずにいると後ろから友人の呼ぶ声が聞こえました。

「おーい!あまり遠くへ行くなよ。」

その声にハッとして振り返る瞬間、視界の端に黒い影が見えたような気がしました。

友人のもとへ慌てて戻り、さっき立っていた場所を振り返ってみると、そこには10体くらいの黒い影がうごめきながらこちらを見ていて、それに気づいた私はぎょっとしました。

「ほら、蚊もいることだしもう帰ろうぜ。」

何も気づいていない様子の友人に「お、おう」と返事を返して車まで戻りました。

帰りに寄ったコンビニで「あそこやばいな。」と言う友人に、霊感が強いのは嘘かよと非難気な視線を送ると、その友人は何事もなかったようにこう言いました。

「お前、なんか吸い込まれていったぞ。崖の方に」

呼びかけに気づいてくれてよかった、と続けた友人に私は声を失いました。

友人が言うには「帰るぞ」と声をかけても「まだいいじゃん。みんないるし」と私が返すので困ってしまったらしい。

もちろん私にそんなことを言った記憶はありません。

あれから塩を買って撒いたりしましたが、いまだにラップ音が聞こえる気がするのです…。

※お堂に向かう道

恐怖体験その②

女の子たちを連れて5人で花魁淵に肝試しに行ったときの話です。

全員で下流にあるおいらん堂に向かっていると、耳元で何かが囁く声が聞こえました。

不安に思い辺りを見回すと他の男友達もキョロキョロと視線を彷徨わせています。

みんなにも聞こえていたのかと思いましたが、動揺しているのは男だけでどうやら女の子たちには聞こえていないようなのです。

なぜだろう、と思っていたら友人のひとりが「下!下を見ろ!ライト消せ」とこちらを小突きながら声をひそめて伝えてきました。

※上から見下ろした滝壺の姿

慌てて懐中電灯を消してしゃがみこむと、50mほど下にある川の様子が見えてきました。

月明かりを頼りに目を凝らすと、真っ暗な川面に何かが見えます。

そこには、長い髪を背に流して、襦袢(じゅばん)を着た女の後ろ姿がありました。

水深が10mはあるであろう滝壺の水面に浮かんでは沈むその姿は、明らかにこの世のものではありませんでした。

うつむいた女の体が徐々にこちらを向きつつあるのに気づいた私たちは息をひそめます。

ぐるりとこちらを向いた女の体が浮き沈みを止め、ぴたりと静止したかと思うと、バッと顔を上げてこちらを見上げました。

その腐ったような、濁ったような黒い眼差しが私たちを見ている、と思った瞬間、後ろにいた女の子2人が同時に「うっ…」とお腹を押さえてうずくまりました。

私たちはこれはまずい、と瞬時に悟りました。

「気付かれた!今、岸をあがった。崖を登ってる。下のお堂を抜けた・・・あいつ、こっちに来るぞ!」

友人が声を上げるや否や、私たちは動けない女の子たちの手を引いて走り出しました。

後ろからガサガサと迫りくる音の中、「お腹が痛くて動けない」と泣き出す女の子たちを背中に背負い走ります。

友人が荒い息で「ここに女を連れてきちゃいけなかったんだ」と話すのを横目に車に向かって駆け抜けました。

やっとの思いで車にたどり着いたころには、もう迫りくる女の気配はありませんでした。

女の子たちの足元が血まみれなのに気づいた私たちは慌てましたが、女の子が恥ずかしそうにしているのに気づき「ああ、アレか…」と察して近場のコンビニへ車を走らせました。

「あいつは女に祟る。聞いた事があったのに忘れてた」

そう言った友人の言葉に今回はこれで済んだが、もし女に追いつかれていたら彼女たちはどうなっていたのだろうか、と背筋が冷たくなりました。

有名な霊体験を語らせて頂きましたが、この他にも「花魁淵で写真を撮ったのに現像できなかった」「看板を最後まで読むと呪われる」という噂もあるようです。

くれぐれも上の画像の看板は最後まで読まないことをオススメします・・・。

今は閉鎖されているので、花魁淵に辿り着ける人はほとんどいないかと思いますが、くれぐれも遊び半分で近づかない方がいいでしょう・・・。

地図


名称:花魁淵
住所:山梨県甲州市塩山一之瀬高橋

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コメント

  1. 闇月 反流乗 より:

    またコメントさせていただきました。闇月です。
    口封じのために人を殺す、、、惨たらしい話ですね。
    怪奇現象が起こったのは、多分、その遊女様たちがあの事件を知らせるためにこのようなことをしたのだと思います。
    おいらん堂を建てても数十年後に現れたということはあの事件を知っている人たちが少なくなってきたから、覚えておいてくれという無言の願いだと思いますよ。
    ありがとうございました。
    私もこの事件を覚えておこうと思います。

    • 全国怪奇現象ファイル より:

      コメント頂きありがとうございます。
      橋から落下する際の彼女たちの絶望は察するに余りあるものですね…。
      憎しみからその場に残っているのか、はたまた自らの死を認識できずに彷徨っているのかはわかりませんが、今もなおそこにいるというのは確かかもしれませんね。
      いつも記事を真剣に読んでくださってありがとうございます。