広島屈指の心霊スポット
己斐峠(こいとうげ・こいだお)は広島県民なら誰もが知ってると言われる心霊スポットです。
本や映画であるようなあからさまな恐怖体験こそ語られていませんが、確実に「何かがいる」ということで何十年も前から心霊スポットとしてその名をはせています。
この峠が心霊スポットと言われているのには、いくつか理由があります。
まず第一にこの場所での交通事故が多いことがあげられるでしょう。
道幅は狭く、カーブが連続して見通しが悪いことが原因とされており、今では迂回するための新道ができているくらいです。
多くの事故犠牲者が出たためか道路沿いに点々とお地蔵様が7体も祀られているそうです。
己斐峠で大事故を起こしかけた人が、お地蔵様のおかげで助かったとお参りに行ったところ、どこからともなく「死ねばよかったのに…」という声が聞こえたというのは有名な話です。
深夜にお地蔵様の前を通ったら急に車がエンストしたという報告もありました…。
また、この場所では何故か自殺者も多く出ています。
電車の運転士がこの峠の山林で首を吊っているのが発見されたり、他には現役警察官の男性が拳銃自殺したこともあるそうです。
婦女暴行事件の報告も多いらしく、そのまま自殺された方もいるのかもしれません…。
あの有名な事件、広島タクシー運転手連続殺人事件の被害者の一人の遺体が遺棄されていたのもじつはこの己斐峠だったそうです。
※広島タクシー運転手連続殺人事件…当時34歳のタクシー運転手の男が、五ヶ月の間に4人の女性を殺害した事件。犯行は全てタクシー内で行われ、死体はそれぞれ遺棄された。詳細はリンクからどうぞ。

この峠には以前廃屋があったようです。
この門だけが残されている廃屋が、己斐峠の心霊スポットぶりに拍車をかけていました。
「己斐峠の中村家」と呼ばれていたその廃屋では一家惨殺事件があったと噂されています。
今から数十年前「中村家」では3人が惨殺され、犯人は精神を病んだ男でした。
一階で老婆と少女が殺され、二階では中年男性が殺されていたんだそうです。
この一家の遺体は峠内にある己斐城山墓苑に埋葬されたらしく、またそちらも心霊スポットとして話題になったそうです。
この峠での霊の目撃の多くが老婆の霊だと聞きますが、この事件が原因なのかもしれません。
この一家惨殺に関しては諸説あり、惨殺ではなく無理心中であるという話やそもそも事件自体何も起きていないという話すらあります。
しかし『火の無い所に煙は立たぬ』とも言うくらいですし、私たちの計り知れないような何かが起きていてもおかしくはないでしょう。
これら数々の噂や目撃談により広島県民に恐れられている心霊スポットである己斐峠。
ひとつひとつはどこかで聞いたような話でも事件や自殺や事故など、あらゆる事象が同じ場所で起きてるとなると、どんな怪奇現象が起こったとしてもおかしくはないですよね。
霊感の強い人がこの道を通った時には悲鳴を上げて錯乱状態になったという話も聞きます。
何十年もの間、地元の方々に心霊スポットとして語り継がれるだけの理由があるのですから、少なくとも夜にこの峠を通るのはお勧めできません…。
地図
名称:己斐峠
住所: 広島県広島市西区己斐上5丁目
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