悲しい事件が集う場所
甲山(かぶとやま)は六甲山系の山々の中でも最東端にある山です。
甲山自体レジャー地区として有名なのですが、その近辺は地元では有名な心霊スポットとなっているのです。
では何故、甲山が心霊スポットと呼ばれるようになったのか…それは、数々のおぞましい事件が起こった場所であるからだといわれています。
まずひとつは、事件当時ニュース等でも取りあげられた有名な『甲山事件』です。
1974年、甲山学園という施設内で当時12歳の男女児童2名が行方不明となりました。
行方不明になった児童を捜索したところ、同施設内の浄化槽の中から2人の溺死体が発見されたのです。
児童の遊び場からほど近いとはいえ、遺体発見時の浄化槽には17kgのマンホールの蓋がされていました。いくらなんでも児童2人にマンホールの開け閉めは難しいとの意見から、これは事故ではなく事件であるとされ、捜査が始まりました。
まもなく同施設に勤めていた保育士が逮捕されたものの、証拠不十分のため釈放となり、裁判の結果1998年には無罪が証明されました。
結果、事件の真相は闇の中へと消えていったのです。
果たして12歳の児童たちはなぜ、浄化槽の中で溺れて死んでいったのか…。
今現在、この甲山学園は閉鎖されて、跡地には病院が建っています。
続いては、甲山学園跡から山を挟んで反対側にある仁川ピクニックセンター跡の事件です。
このピクニックセンターでは、1989年に当時小学五年生だった少女が乱暴目的の男性に襲われ、抵抗したところを殺害されました。
また、起訴された男性の証言により、二年前の1987年にも同じような手口で主婦を襲い、殺害したのちに近隣にある五ヶ池付近に遺体を埋めたことが判明したのです。
さらに以前には、キャンプをしにきた少年がトイレでメッタ刺しにされるという事件もあり、そのトイレから夜な夜な少年の泣き叫ぶ声が聞こえてくるという噂までありました。
そんな事件が起こった為か、キャンプをしにきた人がテントごしに「うちの子を知りませんか?」と聞かれるも、外に出ると誰もいない…というような怪奇現象が多くみられました。
幼くして亡くなった子供の霊と、子を探す母親の霊が今も彷徨っているのでしょうか。
このピクニックセンター跡近くの五ヶ池(ごかいけ)は特に霊体験が多いようです。
五ヶ池に隣接しているトイレでは昔、女性の死体遺棄事件があったそうです。
その女性がじつは遺棄された後もまだ生きていて、遺体が発見された時には苦しんでもがいた血の跡が壁にべっとりとついていたんだそうな。
前述のピクニックセンターの少年が殺害されたのもこのトイレだといわれていて、その他にも自殺等が相次いだため、このトイレには監視カメラがつくようになったそうです。
また、このトイレ近くのゴミ捨て場には以前、「ワタシをここに捨てないで アナタと一緒に帰りたい」と書かれていたそうで、その理由はペット・または赤子を遺棄する人が多かったからだといわれています。(今現在は消されています)
その為か、この池の付近では深夜に『子供の霊が追いかけてくる』『赤ん坊の泣き声がする』等といった霊体験が多く寄せられています。
今現在はピクニックセンターは閉園しており、近隣に新しく森林公園ができております。
その森林公園内でも、2008年に公衆トイレにて女性が自殺しました。
朝方に職員が巡回したところ、トイレの扉に『硫化水素発生中。絶対に開けないで』と書かれた紙が貼られており、通報を受けた警官がドアをあけると、女性が死亡していたそうです。
周りの人を巻き込まないよう、けれども人に見つかるような場所で自ら命を絶った女性は、何を思い亡くなっていったのでしょうか…。
このように甲山周辺では事件や事故が多発しており、様々な霊が集まる場所でもあるようです。
またその一方でレジャー地区として、毎年多くの人が訪れています。
今もなお、この場所をさまよい続ける霊たちの無念な気持ちを思うと、新たなる犠牲者が生まれないことを祈らざるを得ません…。
地図
名称:甲山
住所:兵庫県西宮市甲山町
コメント
にじゃjふぃおじゃおfじょさじょ
1999年の頃だったと思います。当時の恋人と仁川から歩いて五ケ池に行き、ボートに乗りました。そこからまた甲陽園まで歩き、ツマガリでケーキを買って帰りました。70年代~80年代の子供の頃にも頻繁に遊んだ場所です。
2008年の頃に車で通りかかった際に、ピクニックセンター方面を通りましたが、現在の様な寂しい場所になっていました。楽しい思い出の多い場所だけに、事件が起こって人も寄り付かなくなったのでしょう。少し霊感はありますが、世間で言われるほど不気味な場所ではないと思います。
夜の甲山は灯りもないからとっても怖い
森林公園はピクニックセンターがあった頃からありますよ
15年ほど前の夏に5ヶ池に毎日のように深夜バス釣りに行っていたが、一度も霊などなかった!