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佐白山(笠間城跡)

映画「リング」の貞子の元になった井戸がある山

茨城県民なら誰もが知っていると言われる最恐心霊スポット、それが佐白山です。

そんな佐白山にある笠間城跡は観光地としても有名です。

まずはこの笠間城跡の紹介をさせて頂きましょう。

 

その昔、佐白山の頂上には「佐志能(さしのう)神社」という神社がありました。

この山自体、神の使いである三匹の白い動物(雉・鹿・狐)がいた為、昔は「三白山」と呼ばれていたそうです。

そして651年には真言寺院の「三白山三白寺(さしろさんさしろじ)」が作られました。

これらの話から、この地が霊験あらたかな場所であったということが読み取れます。

※三白山三白寺…今の正福寺

 

承久元年(1219)に三白寺が、同じ宗派の寺院「徳蔵寺」と抗争を繰り広げた後に、当時その地方で勢力を持っていた宇都宮頼綱に助けを求めることになります。

頼綱は甥の時朝をその地に送り込むと、徳蔵寺さらには三白寺までも制圧しました。

その後の1235年、時朝は三白寺の寺院を取り壊し「笠間城」を築き上げ、自らを笠間氏と名乗るようになります。

ところが1590年、宗家である宇都宮氏に逆らった為、笠間城は落城し笠間氏は滅亡します。

その後は、城主はめまぐるしく入れ替わるも、城は明治時代に廃城令が出されるまで長く受け継がれていったとされます。

 

何故、詳しく佐白山の歴史を説明したかというと、この笠間城跡で数々の怪奇現象が見られるからです。

この佐白山にまつわる主な噂は以下の通り。

・トンネル内で武士の霊、または手をつないだ親子の霊がでる
・トンネルの中でクラクションを鳴らすとエンジンがかからなくなる

・井戸を全て見つけると呪われる
・井戸を覗きこむと呪われる、もしくは神隠しにあう
・近くに池がありそこに近づくと女の人の霊にひきずりこまれる

この武士の霊というのが、この佐白山では非常によく見られるそうです。

過去には前述の三白寺と徳蔵寺の争いで多くの僧兵が亡くなっています。

700年近くも続いた城であるからには、その後も数多くの死者が出たのは想像に難くありません。

 

佐白山の山頂に向かう途中にある笠間トンネル。

ここではトンネルの中でクラクションを鳴らすと何かが起こると言われています。

「クラクションを鳴らしたらエンジンが止まり、勝手に車がバックし始めた」

「トンネルの向こうから数人の武士が歩いてくるのが見えた」

「トンネルの中で写真を撮った瞬間に、携帯の電源が落ちて入らなくなった」

など、実際に行った人の多くが不可思議な体験をしているようです。

中にはトンネルでエンジンが止まった後、なんとか動き出した車で佐白山を後にしたところ、帰宅途中に大きな事故にあった方も何人かいるみたいです。

 

噂にあった井戸ですが、この佐白山には3~7つの井戸があると言われています。

実際の井戸の数が定かではないのは、全て見つけると呪われるという噂のせいでしょうか。

井戸をのぞき込むと神隠しにあうという噂は、心霊スポットとして有名になった最近ではなく随分昔からあるようでした。

井戸は水場でもあるため、そういった噂があるのは珍しくないのですが、ここの井戸は実際に事件が起きた現場であるため、なんらかの霊体験があってもおかしくはありません。

 

その事故とは、この井戸の中のひとつに暴行された女性が投げ込まれ置き去りにされたという井戸があります。

あの有名な映画「リング」のモデルになったとも言われている井戸です。

今にも貞子が這い出てきそうな雰囲気のある井戸は見るだけで鳥肌が立ちそうです。

どの井戸かは明確ではありませんが、トンネル近くにある井戸は屋根が壊れ落ち、コンクリートの蓋がされていることからも事件現場である可能性は大いにあります。

「女性の霊が井戸の側から男性を睨みつけていた」

「井戸の側で写真を撮っていたら、何もないところで顔認識した」

という不可解な情報も多くありました。

井戸に取り残された女性の悲壮な気持ちを考えると、胸が苦しくなりますね…。

 

また、余談ですが、この笠間城跡には「大黒岩」という大きな岩があります。

この大黒岩の起源は、その昔、三白寺と徳蔵寺がまだ争っていた頃まで遡ります。

当時、佐白山の山頂近くには大黒様の形をした岩と巾着袋の形をした岩がありました。

ある戦いのさなか、三白寺が窮地に陥り、山頂まで逃げ込んだ時のことです。

山頂にあった袋の形をした大きな岩が突然ぐらぐらと揺れ動き、ついには下に向かって転がりだしました。

その岩はそのまま徳蔵寺の僧兵をつぶし、弾き飛ばしながら今の場所まで転がってきたそうです。

そして不思議なことに、大黒様の形の岩は跡形もなく消えてしまったんだとか。

その残った岩は「大黒岩」と呼ばれ、今もご利益をもたらす岩として祀られています。

 

いくつかの霊体験をご紹介しましたが、ただの心霊スポットではないということがご理解頂けたでしょうか。

夜中に遊び半分でふざけて訪れるというのはおすすめできませんが、観光地として巡る分には見どころ、そして歴史あるすてきな場所だと思います。

訪れた際には歴史の中で散っていった人々に鎮魂の気持ちで手を合わせたいものです。

地図


名称:佐白山(笠間城跡)
住所:茨城県笠間市笠間 笠間3613

コメント

  1. 長谷川はな より:

    4人でいくのでいきます

  2. 長谷川はな より:

    貞子の井戸       

    行きたい

  3. […] 佐白山(笠間城跡) | 全国怪奇現象ファイル (shinreispot.com) […]

  4. I.k.m.324@icloud.com より:

    地元が茨城で高校時代に訪れたことがあります。昼間に訪れましたが、トンネルも井戸もどこか不気味で、友人が持ってきた数珠(家がお寺関係なので正規のもの)の珠が割れたなんて事もありました。本当に怖かったです。人生最初で最後の心霊スポットです。人の事を言える立場じゃないですが、本当に遊び半分で訪れるのはやめましょう。